「ニホンカモシカは、牛の仲間です」。三重県菰野町が制作した、そんなポスターが注目を集めました。
ニホンカモシカの写真とともに「誰が、鹿や。」のキャッチコピーが添えられたポスター。
横には「ニホンカモシカは、牛の仲間です」「ヒトとカモシカが共生する町 三重県菰野町」と書かれています。
国の特別天然記念物にも指定されているニホンカモシカですが、名前にシカとついているものの、ウシ科に属する生き物です。
どうやら、そのことをストレートに伝えるためのキャッチコピーのようです。
ポスターが制作されたのは2019年。当初からツイッターで「牛の仲間って知らんかった」「シカたないよね」と話題になり、昨年10月になって再び注目を集めました。
菰野町観光産業課によると、2012年度から名古屋外国語大学とコラボして毎年ポスターを作っており、話題になったものもその一つです。
例年、使用する写真と構図を町が決めて、それをもとに学生たちがキャッチコピーを考案。候補作を町内に貼りだして選挙を実施し、最も得票数が多かったポスターを採用しているそうです。
「誰が、鹿や。」のポスターは、投票総数385票のうち103票を獲得して選出されました。
すでに2020年版のポスターも登場していますが、「誰が、鹿や。」が話題になることが多く、「あのポスターは手に入りますか」といった問い合わせが時々あるそうです。
観光産業課の藤井隆道さんは「こんなに長く話題になるポスターはなかなかありませんし、町のPRにもつながっています。考えてくれた学生さんに感謝しています」と話していました。(若松真平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル